家族のリスクマネジメント勉強会

 

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    宮城支部

     

    12月15日に勉強会をしました!(宮城1回)

    2012年12月15日(土) 衆院選投票日の前日で小雨が降るなか、18回目となる勉強会を仙台で開催しました。
    福島以外での東北では初めての開催ということで、今回は特別に参加費無料、第1部(従来の勉強会)、第2部(茶話会)というスタイルで実施させていただきました。
    当日の勉強会は、大人25名、子ども5名。茶話会は12名お集まりいただき大変盛況で楽しい、家リスらしい会となりました。


    以下に勉強会や茶話会に参加された3名の方の感想を掲載させていただきます。
    ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。
    ●宮城県南在住・女性 (原発事故後に一時、秋田県へ母子避難されています)
    ●仙台市在住・女性 (原発事故当時、妊娠されていました)
    ●仙台市在住・男性(ブログ等で震災の記録等を発信する活動をされています)


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    ●宮城県南在住・女性 (原発事故後に秋田県へ一時母子避難されています)

    今回、仙台市で開催された家族リスクマネジメント勉強会に友人と参加させていただきました。半谷さんのお話に引き込まれ、あっという間の二時間半でした。放射線の話は難しいはずですが、私たち素人にも分かりやすくまとめられており、普段聞けないような貴重なお話も織り込まれて、楽しく聞くことができました。え~?知らなかった。そうなの?というような驚きの事実も知ることができ、勉強になりました。
    今回の勉強会に参加し、福島第一原発の放射性物質について、どう向き合っていったらいいのか、私なりに答えが出たと思います。
    「リスクをトータルで考える」ということです。
    振り返ると私は「トータルで考える」という部分ができていなかったと思います。つまり福島第一原発からの放射性物質のリスクだけに焦点を当て、それを回避することに躍起になっていました。それが子供にとっても一番大事なことだと信じ、生活していました。
    でも本当にそれさえ回避すれば、将来病気になることはないのか?ガンにはならないのか?放射線被曝をしないのか?---いえいえ、他にも要因は身近にありますよね?ということ。そこを考えずに、とにかく食材は遠くのものを、水は浸透膜を通したものを、外遊びは制限してetc...

    私は宮城県南部(80キロ圏内)に住んでおり、いわゆる母子避難も数か月間経験しました。避難することで確かに福島原発からの放射性物質からは逃れることはできましたが、母子だけの生活で子供たちに目が届かなくなり、子供にケガを負わせてしまいました。最終的にCTスキャンを取り、結局はかなりの医療被曝をさせてしまいました。 避難をしたらしたでこういうリスクもあったのです。トータルでいうと、結局はマイナスだったかもしれません。

    私はごく普通の小さい子供を持つ母親です。難しいことは分かりません。何が正しいのか判断するのも難しいです。 でも今回半谷さんのお話はすっと入ってきました。
    同じように悩んでいる方は他にもたくさんいらっしゃると思います。
    そんな方々がほんの少しでも何かに気づくことがあるかもしれません。この勉強会が広がって行けばいいなというのが私の感想です。
    仙台での勉強会開催、ありがとうございました。
    (何よりも半谷さんはご自身の利益などを考えず、他の人のために一生懸命な方なんだろうということが伝わってきました)


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    ●仙台市在住・女性 (原発事故当時に妊娠されていました)

    先日の講演会、お疲れ様でした。
    専門的な事がわからない私でも、聞きやすく分かりやすいお話しでした。震災があった時、私は妊娠していたので、沢山の不安がありました。出産してからもそれは変わらず、自分でできる事はしてきたつもりです。でも今回の講演会で、『お母さん、お子さん大丈夫ですよ!』の言葉を聞いて、安心する事ができました。今までは、危ないとか大丈夫とか、誰の言葉を信じていいのかわからず不安になる事が多かったのですが、今回の講演会を聞いて、やっと不安が消えました。講演会に参加させていただいた事に感謝します。ありがとうございました。


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    ●仙台市在住・男性 (ブログ等で震災の記録等を発信する活動をされています)


    「家族のリスクマネジメント勉強会」仙台に参加して

    あの東日本大震災から、まもなく2年が過ぎ去ろうとしています。
    原発が重大事故を起こすという
    これまでに無かった形の災害が引き起こした問題は
    私自身にも少なからず影響を与えました。
    私は福島市に生まれ、現在は仙台市に住んでいます。
    幸いにも、自分自身には大きな被害も無く
    比較的早期に、元の生活を取り戻すことが出来ました。
    しかし、そのことは同時に
    自分自身を、放射能問題の当事者から外れる事を意味したのです。
    「現場にいなかったから何も言えない」
    一言でいえば、そういうことです。

    震災直後、現場を襲ったパニックのために
    それぞれが自分だけの安心を求めた結果
    逆に必要以上の恐怖感を味わう人々が生まれてしまいました。
    私もそのような方々に対して、なんとか安心を伝えようとしてきましたが
    どうしても、当事者ではないという引け目を感じてしまい
    科学を論拠にして接する事が難しい状況が続いています。
    「どんなに心配をしても、あの時の恐怖は
    体験した者にしかわからない。」

    この言葉の向こうへ行ってしまった科学という基準を
    どのようにして取り戻して行けば良いのか?
    仙台で行われるリスクマネジメント勉強会に、
    その答えがあるのではないかと思い、参加を申し込んだのです。

    講師の半谷氏は、正味二時間という講演の合間にも、
    故郷福島の方言や食文化などの話題を織り交ぜながら
    最後まで飽きさせる事なく、一気に語り切った様子を見て
    なるほど納得の出来るものであったと思いました。
    主なテーマは、氏が精通されている食品安全について。
    その為に必要な基礎知識を交えながら、講演は進んでいきました。

    しかし、オープニングで「東北では福島以外での初の開催」と謳った事もあり、
    講演内容の半分は、福島を廻る現状について割かれていました。
    これは、地元福島を応援している自分にとって、とても興味深い内容であり、
    聞いているだけでもやる気が出るものだったのですが、
    放射能についての勉強会という、
    本来のテーマからは少し外れるような気もしました。

    会場には、もしかしたら「福島は汚染されている」
    という認識の方も居たのではないかと思うのです。
    もし自分が、危機感から勉強会へ参加していたとして、
    福島は勝ちにいきます!と聞かされたら、
    「彼は騙されている」なんて感じたかも知れません。
    とは言え、話そのものが面白いので、
    特に紛糾することもなく、
    終始和やかなまま、講演は終了しました。


    最後に行われた質疑応答で、私も一つ質問をさせて頂きました。
    簡単にいえば「倫理的問題としてゼロを求める人を、否定できない」です。
    その答えは、とてもシンプルでした。
    「一緒に怒っていいんです」
    正直、この言葉に自分は少し拍子抜けしました。
    自分自身でも、他の方に同じことを言ってきたからです。
    しかし人から言われると、また違う気持ちになります
    どういう訳か、それを聞いて安心を感じたのです。
    早い段階から、自分は感情的な納得を問題にしてきたつもりでしたが
    もしかしたらそのために、
    自分自身の感情を消化し切れていなかったのかも知れません。

    自分にとってのリスクマネジメントとは
    喪失した価値観の回復の手段であり、
    科学の知識もその一つに過ぎません。
    諸事情により、狭まってしまった視野を取り戻す為には
    やはり自分自身が、改めて求めていくしかないと思うのです。
    その思いは、第2部の茶話会でのやりとりで
    さらに強く印象付けられました。
    半谷氏を目の前にして、大勢で思うがまま
    矢継ぎ早に質問を浴びせ続ける事が出来たのは
    自分にとって何よりの収穫でした。
    同時に、他の参加者のみなさんの意見も聞く事が出来
    単純に、個人的には大満足の楽しい経験だったと断言したいです。

    しかし、茶話会に参加しなかった方を思うと
    やはり第一部の中に、そのような要素が
    もっと盛り込まれていれば良かったと考えてしまいます。
    それは、一人ひとりから参加理由を聞いていく事でも良いし
    単純に、茶話会までを完全にセットで考えることでも良いでしょう。
    方法には色々あるとは思いますが
    それなりに意気込んでぶつかっていかないと
    満足感が得られないというのは、少し勿体無いような気がします。
    感情を表せずに悩んでいる方々の為にある勉強会なのですから
    一番気持ちを表せなかった人の事を考えて
    この会が、更なる進化を遂げてくれることを
    心から願っています。